[レトロウォーキング|あなたの街の昭和レトロ]

レトロタウン・玉島「仲買町」

[前回の記事]
長らく続いた玉島散策も最後のエリアになりました
通町商店街から西へ川を渡ったところにある、こちらは仲買町
江戸時代から現代までの建築物が軒を連ねているとの事で歩かずにはいられません


この先の丁字路を右に曲がった所が仲買町
手前から雰囲気がいい
旧玉島街道の一部です



丁字路には補陀山圓通寺の道標が建っていました
文化11年(1814年)に建てられたとのこと・・・
真っすぐ行くと円通寺へ、昨晩宿泊した良寛荘の上に建っています



住吉山公園の下に自転車を停めさせてもらいました
春は散歩するのにちょうどいい気候ですね
花粉の餌食になる可能性はありますが


と、すぐ脇には木製の電柱
苔が付着して見るからに古そう


中国電力の注意書き看板
旧字体の險が使用されています
琺瑯の看板って今もどこかで作ってたりするのかな?



柱には点検した年に貼ったであろう印が無数に


確認できた中では1983年のものが一番古かったです
色はとおの昔に褪せてしまった模様


交差点には昔ながらの様式の建物、大正13年(1924年)建築
以前は富士銀行、そのあと玉島信用組合になり、現在はモタエグループになったそうです
石造りでまだまだ耐久性はありそうですが、この先どれほどこの地の行く末を見守り続けてくれるのでしょうか


近くに酒屋さんがありました


省スペースにスッといるスマートさ
二種類しか扱えないのに売り上げはプラスになるのかな?なんて疑問がいつも浮かびます
ワンカップの自販機、好き😉


“燦然”の自動販売
見たことがない銘柄かも


「手軽に飲(や)れるうまい酒」
カップのようですね


うまい酒 カップサンゼン


さて、仲買町の通りへと入って行きましょう

備中松山藩主水谷氏が玉島港を開いた折り、仲買人たちが店を構えたのがはじまりといわれる仲買町」
倉敷市の観光公式サイトより

仲買町 | 倉敷観光WEB


かつては店がずら~~~っと並んでいたのでしょうね
生きてるうちにタイムマシン出来ないかなぁ~


呉服店もそのころからあるのでしょう


蔵元がありました
“燦然”と言う文字を掲げてますね!先ほどのワンカップはここの商品だったのか~
菊池酒造さんと言うようです

kikuchishuzo.co.jp



こちらは畳屋さん
当時からず~~っと畳屋さんなのでしょう


看板がありました
何百年と言うとてつもなく長い歴史が数行の言葉でまとめられているとフィクションの様に感じてしまいます
粗筋を知るには勿論いいんですけどね


細い階段の途中に作られたお社
構図を考えなくても絵になります


S三のロゴがいいねぇ



江戸明治大正の建物に令和の人が住んでる不思議
室内はタイムカプセルでしょう


こちらは“柳湯”
銭湯もあった様ですね


残念ながら閉店してます
玉島にはお店を閉めた銭湯が点在していますが取り壊されていないのが唯一の救い
昭和に浸かりたいなぁ


酒屋さんがやっていました
奥に進めば進むほど開いている店は少なくなってきます


クリーニング屋さんも・・・もうやってなさそうですね


奥へとつながる旧家の通路っていいなぁ



坂と階段のコラボって一番キツイですよね
桜の木へと続いているので疲れはプラマイゼロでしょう


綺麗に保たれてる家ばかりではありません
売り物件の様ですね


覗いてみた所奥も崩壊してそう・・・
昔の家ならではの玄関の広さでした
ガラスのバッドマンステッカーがセコムの代わり


ガラスと扉と取手が渋い美容院


素敵な佇まいだなぁ


久々のくるパー看板です
いつ見てもサイケデリック、このセンスはどこから来たんだろうか


こちらにも崩れかけの建物が・・・
バリケードが並んでします


どうやらこちらも理容院の様ですね
ガラスにBARBERの文字が辛うじて残ってました

※現在は修復できないほど崩壊してしまっています


なまこ壁がデフォと言っても過言ではない


キョロキョロしながら歩けば牛乳受けなど小物も面白い


こちらはカルピコとパティオのステッカー
真ん中には・・・何が貼ってあったんだろ



カルピスから新発売
カルピコは昭和48年にカルピスからファンタに対抗するために発売された飲料

日が当たらない場所の為か色がまだ残っていますね
グレープ味とプラム味で展開、かっこ書きでイージーオープン缶ともあります
60円がデフォと言うのも羨ましい時代


まぶしいおいしさ
こちらは1970年代にペプシから発売されたパティオ
グレープ、オレンジ、アップルそしてコーヒーまで展開されていたようです
ジュースとコーヒーを同じ銘柄で販売してるのも面白いなぁ
こちらは更に色がしっかりと残っていました



スマッククリームソーダの木箱が転がっていました

聞きなじみがなかったので調べてみたら現役みたいです
三重県桑名市のメーカーのものの様で、県内をはじめ、名古屋や近畿で展開してるみたいです
旅行に行った際に探しながら歩いてみよう


陽のあたる水路

倉敷市の観光サイトには載っているものの、通りの奥の方は崩壊している旧家が点在している仲買町
スクラップアンドビルドも散見され、古い街並みを楽しむにはやはり極力早い訪問がよろしいようですね・・・


《2019年4月探訪》


[仲買町]
〒713-8121 岡山県倉敷市玉島阿賀崎1208