日が傾く尾鷲を散策しています
今回はふと現れた映画館跡のご紹介を
住宅街と商店街の狭間の様な路地をトボトボと歩いていると、
突然とびぬけて大きな建物へとぶち当たりました
しかし見た感じ、使われなくなって久しいご様子
裏口のカラーコーンも鮮やかさを失くし、
扉の奥には崩れた天井がぼんやりと見えました
外階段には苔が生え、壁には蔦が蔓延っています
あそこの扉へ辿り着くにはちょっと骨が折れそうですね
正面へと回ってみました
どうやら映画館跡の様ですね
調べてみた所“尾鷲ロマン座”と言う名前みたい
入口上部には唯一残された“ロマン座”の名残が時間の流れに耐えていました
そぼ降る雨の中、ポンとアミが相合傘をしていました
昭和ですね~
路地と路地が交差する一角に佇む映画館跡
かつて周辺にはお客さんが溢れかえっていたのでしょうね
振り返って
なんともステキな路地じゃありませんか、何よあの塀の形は
お隣には面白い形の居酒屋さん
周辺は飲み屋街になっていました
静かな街に、静かに明かりが灯り始める時間です
翌日、雨も上がり青空が目に痛い中、再び訪れてみました
苔の緑が力強く感じますね
三重は雨が多いからか、街を歩いていて苔が多い印象
黒いタイルが屋根にあしらわれてるのかと思ったら、
赤いタイルが汚れて黒くなっていました👀
堂々とした佇まい
2階の波板の部分は窓だったのかな~
いつまでここで耐えてくれるのだろう
その下にはチケット売り場
最近ではチケット購入も自動券売機ですものね
その前の微妙な位置に柵が設けられていました
チケットを買う人が並んでたのかな?
車が突っ込んだのかグニャグニャでした
その脇には謎のポール×3
意味が無い訳ない、でも何の名残なのか分からない、ロマンを感じますね・・・😌
答えを聞いてハッとしたいものです
ここには作品のポスターが掲げられていたのでしょう
どんな映画が上映されてたのだろう
樋の幻が見える様
尾鷲ロマン座、1986年閉館
ひとつの街に映画館が数館あるのは当たり前だったあの時代
ここ尾鷲にも3つの映画館があった様です
その記憶も時の流れと共に忘れ去られてしまうのかな
《2021年11月探訪》
[尾鷲ロマン座跡]
〒519-3618 三重県尾鷲市栄町6