[レトロウォーキング|あなたの街の昭和レトロ]

空き家と旧家の保存地区「橿原市今井町」①

[前回の記事]

暗い中、御所の駅前にある商店街を散策した前回、
宿のある橿原市へと移動し一晩を明かしました
さて、2日目の散策を開始する前に少しだけお宿ご紹介です



こちらがお世話になった“ゲストハウス笑顔”



客室は3つあり、僕は離れのお部屋を利用しました
なんか離ってワクワクしますね~!



立派な縁側のある本館
まさに古民家を改築したのんびりとした造りです



そしてこちらがお借りした離れ
独立していて音に気を遣わずゆっくりできました・・・



本館への扉も老舗のお店の様な雰囲気
味がありますね~



チェックアウトをして出発です!
こちらは最寄り駅は“畝傍駅”、全然読めない!
“うねび”と読みます
今回はここからほど近い場所にある、保存地区でもある今井町へと歩みを進めていきます



向かう途中にも色々と見ごたえのある建物が
現在はレストランになっているこちらの近代建築
元は六十八銀行八木支店で、昭和3年に建てられた様です



恒星が5つ並んでるみたい



クモの巣柄のグレーチングがありました
独特~



不法投棄されるものは古めかしい物ばかり、今までずっと頑張って来たのにね



そんなこんなで、今回の目的地である今井町へと到着!
1993年に重要伝統的建造物保存地区に指定されました
現在は北東の端に立っています、なかなかエリアは広そう




立派な榎
キノコのエノキと同じ名前でいつも混乱しちゃうの



今井町の外側道路に面するお店は綺麗にリフォームされていました
今井町、保存地区でもあり、生活感の残る昭和の街並みでもあるんです



内部へと続く路地を見てみます
いい雰囲気が漂っているでしょ?



町内は碁盤目状に区分けされていました
重要文化財や県指定文化財があちらこちらに点在しています



一般のお宅もこの様相、渋くて貫禄がある・・・こりゃ門も渦まくわ
ソテツの木が昭和の雰囲気を出すのに一役買ってます



昭和からのヘアーサロンもありあました



車も通れそうですが、通行にはかなり気を使いそうですね・・・



立小便防止の鳥居マークが結構好きだったりします
想像してちょっと臭いますけどね笑



折れ線グラフの様な面格子
すだれで目隠しです



メロンの表面柄のガラス戸、なんだか地元の病院を思い出しました



真っ茶色にサビた街区表示板を発見



よく見ると懐かしのキャラが郵便番号を知らせてくれていますね
まだ5桁の時代です
1998年に7桁に変更されたのでそれ以前のものでしょう
ちなみに彼の名前は“ナンバーくん”と言います、今後ともご贔屓に。



色々な建物が見られる今井町
まさに酒造の壁!と言った感じのこちらは河合酒造です
河合家住宅として重要文化財にも指定されています、すげぇ



かたんちうい ∽ かだんちゅうい



壁の波打ち具合と言い、素敵な通路がありました
上には結構ギリギリな感じで長い物たちが収納されています笑



ニヤニヤしながら順路はどうしよう?と悩みながら歩きます



年輪くっきりの牛乳受け



保存地区らしく、真っ白な漆喰で塗られた壁がでまぶしい



こちらの通りの、自転車などが停められ観光地らしくない感じが好き
道も真っすぐではなくガタガタしてます



[♦_♦] <ヨウコソ イマイチョウヘ ]



こちらは大村酒店さん
虫籠窓を挟む“大”の文字が星のマークのようです



昭和のお店と旧家がブレンドされた街並みが続きます



インパクトの強いガレージ!



空き家らしきお宅の雨どいには苔が堆積していました



面格子は元は黄色だったのかな?
様々な形があって面白いですね



ニコニコおじさんのスタイロ畳は、中にスタイロフォームの層がある軽い畳の事です
どこかで見かけたら思い出してあげてください



取壊しの進んでいる場所もありました
何があったんだろうなぁ・・・



長屋のあるエリアへと出てきました



な、なんか歪んでない・・・?
まさかね



いやいやめちゃくちゃ歪んでる!!
ここまで歪んでいると天井は落ちて室内は悲惨な状態でしょう・・・



よく見ると2階の外壁には子供の落書きが!嬉しい発見です
子供らしいカワイイ落書きですが、バレた時は親御さんに絞りに絞られたことでしょう👅



長屋が続きます
こちらも心なしか屋根が波打っているような・・・



観光客には無縁の砂利道



町内には立派な神社もあります



よく見たらプチ狛犬がいました、かわいい



約760件中特定物件は501軒、そして80軒が空き家になっている今井町

保存地区になった事で建替えや取壊しは認められておらず、
既存の木材を使用して改修するほかないようです
補助金が出るとはいえ、改修するのにも莫大なお金がかかりますし、いやはやなかなか難しい問題ですね



崩れたものが落ちてこない様に緑のネットをしている空き家もありました
落ち着いた色合いの街並みにミスマッチの人工的なグリーンが目を引きます


まだまだ続くので続きはまた次回に!



《2019年11月探訪》


[今井町伝統的建造物群保存地区]
〒634-0812 奈良県橿原市今井町1丁目10