[レトロウォーキング|あなたの街の昭和レトロ]

空き家と旧家の保存地区「橿原市今井町」②

[前回の記事]

前回、2日目の散策最初に選んだのは橿原市にある今井町
今回も引き続き今井町の歴史を散策して行きます!




保存地区に似つかわしくない人工的グリーン
崩壊を抑えるのではなく、崩壊したものが崩れ落ちない様に防ぐネットです



長屋全体がネットで覆われていました
取り壊せないが故の応急処置と言ったところでしょう
右側の長屋も年期の入りようがなかなかでございますね



その中のとある入口
引き戸のガラスは割れ、空き家になっているようです
右下のスプレーは不法投棄かしら?



割れたガラスから見えた室内はやはりがらんどう
傷んだ畳や色の剥げた壁、黄ばんだ天井となかなかオールドな室内
2階もあったようですね



お宅とお宅の仕切りには森永と明治の牛乳受けが背中合わせに
なんか、好き・・・!



遠近感を出してもう一枚!
手前がボーカル、奥が作曲者のユニットのCDジャケットみたい



2段タイプもありました、ナゼ・・・!?
下のは牛乳を入れる事すら出来なそうですが・・・



謎の1号型
メーターでもあったのかな?



左のお宅は木の格子、右のお宅は窓ガラスにリフォーム
壁の表面も剥がれ、徐々に崩れ行く運命にあるようです
木の格子のままってすごいかも



トタンの壁から瓦の庇がちょびっと出ているお宅がありました
トマソンですね



用水路の真上に位置する庇
ポールをひっかけるようなアームもあるので、トタンで出入口が塞がれたのでしょうね
何の為の入口だったのかが気になります



自分の位置も分からずグネグネ歩きまわった現在地はこちら



壊れた木製の塀からは昭和の掃除機が見えました
確かに保存地区にしては空き家が多いですね



右から左へお引越しした消火器



モフモフ軒下



歴史的な町並みなのでちょっとしたお宅も絵になります・・・



フラフラと彷徨っていたら元電気屋さんにあたりました



“VICTOR”かな?
Tが抜けてしまっていますね



でも“C”と“T”の間にスペースがありますね
ロゴか何かがあったのかなぁ



「電化による生活文化の向上へ」
まさに昭和が目指していた未来の暮らし、と言った感じ
ナショナル坊やの袖看板が残されていましたよ



でも一度火が上がったのか、黒くコゲてしまっていました



反対側
ラッパから飛び出るカラフルな音符がカワイイですね



アルミ製でそこまで古くないけど、カワイイ



角にある祠と昔のお宅・・・



そこにあったCHOFU製の室外機、・・・CHOFU?
調べてみた所、山口県下関市にある“長府製作所”のものらしく、ちょっとレアの様です


↓↓ こんな動画がありました、色んなマニアがいらっしゃる笑

www.youtube.com




壁も虫籠窓も塗装が剥げてしまっていますね
屋根もウネウネ
家の維持って大変だよなぁ・・・



用水路と共に路地が続きます



塗りなおした壁と、塗りなおしてない壁
ちょっとしたカーストを感じました



お米屋さんの看板が突っ立っていました
元は近鉄百貨店の看板だったようです



あれ?空き地もありますね
そこから見えるお宅は屋根が崩れ始めていました



ここにも落書き
マモです



様々な模様のガラス窓を見つけると写真に収めたくなっちゃうんですよね



またしても面格子です
折れ線グラフの部分は同じなのかもしれませんね
中央の柄にオリジナリティが見られます



井戸付きの売却予定地です



こちらの通りは電柱と電線が目立ちます
完全地中化されているより、僕はこちらの方が好みですね
車で走るのには気を使いますが・・・



色褪せた牛乳受けがありました
“新庄牛乳”の文字が辛うじて読み取れます
赤く残る農協の旧マークが日の出みたいでいいですね
「コーヒー」ではなく“「コーヒ」です
牛乳受けひとつで色々楽しめますね!



お馴染みの塩のホーロー看板
・・・ですが、しっかりと文字のはらいに筆の軌跡が残ってるのが珍しい
白枠が無いのも珍しいですね!
街の小物紹介を観察するのも一興・・・


次回に続きます、また見てね!


《2019年11月探訪》


[今井町伝統的建造物群保存地区]
〒634-0812 奈良県橿原市今井町1丁目10