[レトロウォーキング|あなたの街の昭和レトロ]

廃炭鉱の島を歩きませんか?「池島」~8階建てアパート周辺編~

[前回の記事]

現在は殆どが廃墟の池島ですが、住宅の多さにかつては人に溢れていたと言う事がよく分かります
港から一番遠い島の端っこにはなんと8階建ての社宅もありとの事なので、
今回はそちらを目指して行きましょう!



・・・と、その前にこちらでお手洗いを借りることにしました



「池島総合食料品小売センター」
社宅エリア入口の新店街通りまで行かなくても、ここで買い物が出来たのですね



店の入口にはネコ団子!
寒いもんな~わかるわかる



ベンチの下にもネコチャン!!!



ぺろり


慎重に扉を開け、僕だけ入り込むことに成功



食料品小売センターだけあり、中は市場の様な造りになっていました
左奥がトイレです



野菜、乾物、果物、お肉・・・区画ごとに分かれて様々なものが売っていたのでしょう

こちらでは食事もできる「かあちゃんの店」があったのですが、ちょうど先月末で閉店してしまったようです・・・残念
お昼ご飯食べるつもりだったんですけどね、船が出てしまうので諦めました
お礼を伝え、退館



段ボールで暖を取っているネコや、



かゆいネコ、



「何見てんのよ」



ベンチの下では密度が増してました



8匹集まったらキングネコにならないよね?ナラナイカ!!!ガハハ!!!!



強風の影響で標語が掲げられた看板が見るも無残な状態に・・・
帰る時には剥がれて落ち、道路に転がっていました



ガードレールもこのような状態
風のせいで・・・は無さそう



見えてきました!
遠目に見てもなかなかの存在感だなぁ・・・



ずらりと並ぶ8階建てのアパート群!すごい!
写真じゃなかなか伝わりづらいこの感動



見上げてみてもなかなかの高さです、ひっくり返りそう
面白い形をしてますが、中はどういう構造になってるんでしょう?



棟と棟は繋がっていて行き来が出来そうですね
最上部にも橋が架かっていました



これはパリパリ羽根つき餃子・・・



此処こそツアーに組み込んでくれないかなぁ・・・



1階の板が抜けていたので覗いてみました、住宅っぽくない部屋ですね
「脱いだものは下駄箱に入れましょう」と言う注意書きもあるし、下の階は何かの施設だったのかもしれません



固まる前に書いたのでしょう・・・泣いちゃう!



開いた扉が少しだけ見えていましたョ



坂で4階の高さまで登り、そこから8階まで上るのと、
1階から8階まで階段で行くのでは消費するエネルギーが同じだとしても気分が全然違いますよね
同じ距離でも真っすぐの道より、曲がりくねった道の方が気がまぎれるのと似てます
アッパレ!



最寄りバス停は“神社下”、島で一番奥のバス停です
しかしベンチはとても一服できない状態・・・すぐ後ろに元バス停っぽいものが倒れてました



角度によってはコンクリートの要塞のような様相
“29”とあるので比較的早い段階で作られたのでしょうね



基盤のような星々のような



一部だけ色が違います
以前は全てベージュのような色をしていたのでしょうか
それにしてもすごい光景



脇道に害獣捕獲用の檻が設置されていました



どうやら隣の松島から泳いできたイノシシが出る様です
隣と要っても3キロほどあります・・・想像するだけでゾッとする
島に人が逃がしてるのかなぁ



カーブミラー越しに1枚と思ったらくすんでて何が何やら



坂を上りぐるりと裏側へ回ってみましょう!



左側が8階建てのアパートです
ここにも標準サイズの団地が数頭並んでいました
8000人近く住んでたのか・・・当時を想像するのが難しいですね



こちらが4階部分からのアプローチですが有刺鉄線が張られ近づけない状態
郵便受けとかはどこにあったんだろ?



この数の部屋に人が住んでたんだもんなぁ・・・しかも家族
夕食の準備の匂いとか、子供の声とかが聞こえて来たのでしょうね



壁には蔦のワンポイント装飾



歩道の脇に支柱がたくさん並んでいました
時の流れて、真っすぐに立っているものはひとつとしてありません



社宅エリアと比べるとほとんどの部屋の雨戸は無事の様ですね
高さがある分、風が防げたのでしょうか
ベランダの手すりが無い所が結構ありますが・・・・



裏側からの景色も圧巻ですね、緩くカーブしていくところが何とも
蔦に人気の箇所があるのか、各棟で同じところで弦を延ばしています笑



すぐ裏では小道が海へと延びていました
開けた視界が気持ちいい


御安全に




通路中央には手すりが設置してあったのか、支柱の立っていた痕跡がありました



残念ながらここから先は立ち入り禁止
ですがツアーに参加すれば見られるようですよ
像があったりと、興味深いですね



ギリギリもうひとつの竪坑櫓が見えました
あそこからも坑道へと繋がっているのですね



炭坑で働いてたお父さんたちがここから家路についていたのかと思うと感慨深いです


御苦労さん




さて、タイムリミットになってしまったので瀬戸港行きのフェリーに間に合うよう、港へと向かいましょう・・・
海面を見ると風が強いことがよく分かりますね



観光客も通るであろう階段もこの状態
いや、この状態のままでいて欲しい



乗船完了
あそこや、あそこや、あそこも行けませんでした、名残惜しいなぁ・・・
天気め~!



後ろ髪を引かれまくりながらフェリーは出航
天気め~!!



炭坑側を全然見られなかった!右に見える大型の機械は“ジブローダー”と言います
国内で残っているのは池島のみの様です
しかも先日、解体されてしまったようです・・・もう一生見ることは出来ません
天気め~~~!!!!!!!!!!!!



まぁ機会が無いうのも旅と捉えることにしましょうか、トホホ・・・
甲板のベンチはびしょ濡れで、おとなしく外の景色を撮ることは出来ませんでした



光芒降り注ぐ神々しい池島
また来るぞ~!!


《2020年12月探訪》


[8階建て旧炭鉱住宅街]
〒857-0071 長崎県長崎市池島町1351−9