[レトロウォーキング|あなたの街の昭和レトロ]

ひと箱120円時代!!「たばこの廃自販機」

とある場所にたばこの廃自販機があると聞いて行ってまいりました
特に山奥にあるわけでもなく、県道沿いにそれは突然現れます


カウンターがあったであろう痩身のシャッターの隣には
小ぶりのベンダーマシンが


看板の自動販売機の文字もいいねいいね〜


どうやら商品は5つ並んでいたようです
気になるポイントがたくさんあるので、ひとつひとつ見ていきましょう



コイン投入口と注意書き
なんと200円までしか投入できません!

たばこは1975年に、
80円から120円へ値上げされました

“200円入れると120円以上のたばこのみ出ます”
かつては100円入れて80円の商品を購入することもできたのでしょうかね


そもそも今流通している桜柄の100円硬貨は
1967年に発行が開始されています

それを”新”としていると言うことは、
自販機自体は1970年代前半に製造され、
170円に値上げされる83年までに使われなくなったのかもしれません

ちなみに120円へ値上げされたのは1975年、
150円へ値上げされたのは1980年とのこと


サンプルはほとんど無くなり、
“PARTNER”がひとり、来ることのないパートナーを待ち続けています、
なんてねイヒヒ!


このゴム感あふれるボタンも堪りませんね
押したくなっちゃう!!


絶妙な角度を保っています

CMでも使われていた梓みちよの“よろしかったら”が、
昔ラジオから流れてきたのを思い出しました

ジャケットではタバコをふかし、
サビ終わりには“Just a lovers today’s partner”と、
ゴリゴリにPARTNERに寄り添った1枚です
アダルティーでカッコいい曲

 

自動販売機は24時間営業もできるんです
上部の横長の穴は商品取り出し口
…の端っこには、おつりの返却口も


投入は100円硬貨のみ、おつりは10円玉と50円玉で出てきたのかな?

日本全国津々浦々、廃たばこ自販機は色々あれども、
120円のたばこの廃自販機はなかなかお目にかかれない気がします
残ってくれててありがとう!