[レトロウォーキング|あなたの街の昭和レトロ]

世のちり洗う1200年の歴史「四万温泉」~積善館・屋外編~

[前回の記事]

廃校で行われていたビエンナーレを見学した前回でしたが、
今回からは国の登録有形文化財である積善館の元禄の湯へ浸かり、館内の見学を楽しましょう!




千と千尋の神隠しのモデルとなったでお馴染み“積善館”
日本最古の温泉宿建築となっています



積善館本館は1800年以前に建造されたそうです、とんでもないですね



敷地入ってすぐでこのインパクト!こちらの建物は前新(まえしん)と言う様で昭和5年完成
建物の1階は日帰り温泉も楽しめる“元禄の湯”です



橋を渡ったこちらは向新(むこうしん)、昭和11年完成
客室19室、共同炊事場、共用便所があり、現在は従業員の宿舎となっているそうです



ようやく積善館入口
どの棟も趣ありすぎで恐れ多い・・・私めなのが入館してよろしいのでしょうか



フロント脇にはちょっとした資料館もあります
日帰り温泉チケットを購入すれば温泉と本館のみ見学が楽しめます



積善館ゆかりの品々がずら~~り



右書きのリーフレットには「一日一人七、八〇銭から三圓」とあり時代を感じます
しかし書いてあることは「観光地」「アクセス」「料金」「旅館一覧」と、
現代とあまり変わらず親近感を持てます



積善館は地図内の左なか程に位置します
かつてはスキー場もあったのですね・・・
以前ご紹介した“小学校”“日向見薬師堂”の文字も見られます
“落合通り”“中央通り”の表記はありませんが、この辺かなと当たりはつけられますね
道は残るんだなぁ

左上にうっすらと鉛筆で書かれた電話番号のようなものがあるので検索してみたら
積善館の電話番号でした笑




バスの時刻表でしょうか、見出しは右書きなのに内容は左書き
連絡する汽車の時間まで書いてあり結構親切な内容です



電話ボックスもありました、いや電話室ですね
この頃から静かに電話が出来るよう配慮されていたのか・・・



勝手に公衆電話が置いてあるものかと想像してました



昔受付で使ってたのかな?
硯置いたりそろばん置いたり



さて、こちらが楽しみにしてた“元禄の湯”です!
国の登録文化財に浸かれるなんて・・・さっそく入ってみましょう!



と、ここにも飲泉所が
四万温泉、色々なところに飲泉所がありますね


元禄の湯は撮影が禁止されているため、公式サイトから写真をお借りしてのご紹介!
写真の利用は自由です、太っ腹だなぁ



見てくださいこの浴室!写真も綺麗でありがとうございます
入ってすぐこの光景、脱衣所も入口のすぐ脇にありちょっとそわそわしながら入湯の支度をします



どこに入ろうかな!?

 


特に変わりはないのにせっかくだからと色々なところに入っちゃいますよね
絶え間なく足される温泉により床は常に水浸し、贅沢だな~

そして写真正面の扉には・・・



温泉熱を利用した蒸し湯が!
他のお兄さんが入らなかったら気づきませんでした
入ってみると椅子?も暖かく、秘密基地感があり落ち着きます
かつて四万温泉には様々な蒸し湯があった様ですが、現在は積善館にしか残っていないそうです



贅沢なひとときでした・・・



ふ~サッパリした!外を少々散策してみましょう



こちらは前新と向新を繋ぐ橋です、従業員様なのでここから
渡ってみたいなぁ



中庭には湯気を纏う水車がありました



周りの雰囲気に配慮したカメレオンドア
観光地のコンビニみたい



本館入口の横には大広間の棟があります
昭和の香り漂う建物ですね



ちょっとガタガタな石畳がいいですね


建物の下をくぐると建物の前へと出ます
「本館」だけでも色々な施設があるのに、「山荘」「佳松亭」と3つのエリアで積善館は成っています
斜面に建っているので高い所にある佳松亭は“1階部分が5階表記”になっていたりと不思議な造り

館内図がありました、ほぼ迷路です ↓↓
https://www.sekizenkan.co.jp/guide/images/floormap.pdf




川を挟んだ反対側には“あすなろ”の看板
こちらは元気に営業中



ちょっと離れた所から
積善館っぽくはないですが、これはこれで好きです
たぶんブログを読んでくれてる皆さんも好きでしょう



フロント脇にあった入口と2階への階段



従業員専用の為、指をくわえて眺めていました
どれも保存するレベルのものでしょうに利用が出来るのは驚きですね・・・


またしても長くなってしまうので屋内編はまた次回に
小出しになってしまってすいません!





《2019年9月探訪》



[積善館]
〒377-0601 群馬県吾妻郡中之条町四万温泉 4236