[前回の記事]
校舎内をくまなく散策した前回まで、最終回の今回は屋上へと繰り出します！
こちらが屋上の平面図
階段は２か所あり、東側には“学級園”があります
屋上はこちらです
東側の階段からしか屋上へと出られませんでした
屋上へと出る機会が少ない分、階段や踊り場の傷みは少なめかな？
壁は塗り直されずボロボロと剥がれていました
階段の窓から外を眺めて
日差しに打たれながら先人たちが屋上を散策していました
「屋上と塔屋」
外への扉に貼られていた説明書きです
塔屋とは屋上にある建物の事、現在いる屋上へ出る部分も該当します
当の屋上は、昭和50年頃には“屋上庭園”として、そしてそれは“学級園”として縮小していったようですね
塔屋を出た庇がこれ！素敵なカーブを描いています
木製の扉に塗られた黄色いペンキは表面が剥がれ、脱皮するように元の色に戻りつつあります
あらあら仲良く２つ並んじゃって
この庇のカーブと、図画室の明かり窓のカーブがシンクロしていると言う訳ですが･･･
階段を上り右手にある“学級園”
現在は雑草が生い茂るばかり
そしてあちらがその“明かり窓の跡”、しっかりカーブしていました
こちらの窓、北側を向いていました
光が入りすぎない様にのこぎり屋根の如く、太陽と逆の方向を向いているのかも
かつては図画室には太陽光が降り注いでいたのか～
近づいてみましたが鉄板でしっかりと塞がれていました
おまけで蔦付き
辺りは高層の建物ばかり
上野駅から徒歩３分、今の今まで残ってたのが本当に奇跡
屋上には様々なラインが引かれ、球技も行われていたような雰囲気でした
写真の左奥には人が集まり、しきりに何かを撮影してました･･･何だろう？
ドラマや映画では生徒が屋上へと出ているシーンをよく見かけますが、
屋上へ出られる学校ってどれだけあるのだろう？
我が母校は立ち入り禁止だったため、屋上からの景色を拝んだ覚えがありません
不思議な感覚です
取り壊されちゃうんだなぁ～･･･
屋上は意外と広く、端の方まで来る人はあまりいませんでした
何用の矢印かな？
体育館に引かれたラインって色分けされてましたけど、多すぎて競技中に見失うんですよね
フェンスは錆びて歪んで穴開いて、まさにギリギリの状態
もうひとつの出入り口
こちらにはコーンが立ち入れない状態
給水パイプが頭上を走っていました
階段へ戻ろうとしたところ、人々がカメラを向けていた光景が目に入りました
ビルやマンションを掻き分け、モーゼの如く聳えるスカイツリー
築約100年の建築物と、世界一高いタワー
奇跡のような立地ですね笑
さて、そろそろおいとましましょうか
２時間以上滞在していたようです･･･
折角なのでお気に入りの場所を通って行きます
そう言えばこの空間、ここから見てなかったなぁ
手垢だらけのプラスチックと、光沢を放つステンレスのスイッチ
新旧のスイッチが仲良く肩を並べていました
手描きにテプラと時間の流れを感じますね
折角なので外周もぐるりとしていきましょう
こちらは講堂(体育館)の裏側
やはりどの面から見ても体育館に見えない･･･
立派なピンクの扉が設置されていますが、場所的に近年ではほぼ使われることはなかったのでしょう
現在立っている道ももしかしたら学校の敷地内だったのかな？
と、国土地理院の航空写真を確認した所･･･
左が2019年、右が1965年頃の写真です
すごい！！しっかり講堂(体育館)が東へ移動してる！！
ピンクの扉の出入り口周辺も、1965年頃の写真を見ると
東側に白い空き地があるように見えなくもないですね･･･
そこへ講堂(体育館)が移動したと、なるほど
講堂(体育館)の移動に関してはこちらの記事で･･･
講堂(体育館)裏のスキマを覗いてみました
宙に浮いている扉は、舞台裏で見かけた年期の入った扉でしょう
あ！そうなるとこの扉も移動前は校舎と直結していたことになりますね･･･！
謎といてる様で楽しい時間です
こちらは校舎の間裏側、北側にポコッと飛び出た立ち入り禁止の区画がありました
平面図では１階は事務室、２階は図工室、３階は学級園と記載がありました
校舎表側より、北側に蔦が多く蔓延っていますね
小さな勝手口
名残惜しいですが旧下谷小学校を後にします･･･
ここは都内の一等地、いつまでも残しておくわけにはいきませんもんね
絶対に参加するつもりだったので発表されてからずっとそわそわしながら暮らしてたのはここだけの話です笑
おじゃましました！
《2023年7月探訪》
[旧下谷小学校校舎]
〒110-0015 東京都台東区東上野４丁目７−９
